やんちゃんこ2つのブログ

チーフからのお便り

「育てたように子は育つ」

2021年08月05日

 

 夏本番となりましたが、コロナ禍の状況はからっとという訳にはいかず、心配な日々がまだまだ続きそうです。加えて熱中症にも注意しないといけない時期でもあります。子どもたちは背が低いため、アスファルトの照り返しは大人が感じるよりもきつく受けます。ベビーカーであっても、大人の高さより地面に近いわけですから、十分な暑さ対策を取ってあげて下さい。もちろん、大人の方も水分・塩分補給や家での涼しい過ごし方の工夫など、熱中症対策に十分お気をつけください。
 さて・・・暑さと共に、子どもへの対応も熱くなっていませんか?
 今回は、相田みつをさんの「育てたように子は育つ」という私のお薦めの本の中からいくつかの詩をご紹介したいと思います。この本は、書家でもあり詩人でもある相田みつをさんの作品の中から、子育てに関する内容のものばかりが集められたものです。

・みんなほんもの
  トマトはトマトのままでいればほんものなんだ
 トマトをメロンにみせようとするからにせものになる
外見を気にする人、かっこよくしているのが良いと思い込んでいる人がいますが、個々の魅力、個々の特性、そのままのそのものが本当の姿であり、その子どもなのだということ自体を大切に思ってほしいです。

・遠くから
  遠くからみている
いろいろなこと全てに手を出し、口を出し、子どもを思い通りにしておかないと不安な人がいますが、本当の自立は最終、こうして遠くから見守ってあげることなのだと思うのです。

・点数
  にんげんはねぇ 人から点数をつけられるために
 この世に生まれてきたのではないんだよ
 にんげんがさき  点数は後
私が教師になって一番に衝撃を受けた詩でした。テストをして、その点数でその子の価値を決めるものではない。点数でその子がどういう子かと決めつけるものではないと気づかせてくれた詩であります。

・育てたように
  育てたように子は育つ
 子どもたちは人と自分が信じることができるように、人生の最初に無条件の愛情に恵まれて育っていくのが良い。社会の規範をゆっくり、穏やかに育てられるのが良い。育てたように子は育つ。優しい応援の詩でもあり、厳しい叱咤の詩でもあると私は感じています。

子どもへの対応、ヒートアップにならないよう暑い夏を乗り切りましょう!
(特定非営利活動法人 やんちゃんこ 代表理事 濱田 英世)