知ってほしいワクチンのお話
【その2】同時接種
2022年05月03日
新緑がまぶしいですね。気になる紫外線は衣類や日傘での防御がおすすめです。また、急激な気温の上昇は熱中症に要注意です。汗疹が多いのがこの時期。シャワーで汗を流して、保湿剤塗布で皮膚を丈夫に保ちたいものです。
さて、ワクチンのお話。生後2か月からワクチン接種がはじまります。その昔は1回1ワクチン接種でしたが、今は複数のワクチンを同時接種することが当たり前です。同時接種したからといって、副反応が増えたり、効果が減ることはありません。乳児を病気から守るために、同時接種がすすめられています。ワクチン10本を同時接種しても、免疫力の0.1%しか使いません。そして、長い間世界中で使用されて、安全性が確認されています。
ただし、ワクチンは病気になったときと同じような免疫応答を起こさせて病気から体を守ることができるようにします。体調が悪いときに接種すると、悪化させることがあります。また、接種後に激しく消耗するような生活をすると、体調不良を引き起こします。ワクチン接種前後は旅行やおでかけの予定は立てず、いつも通りの生活で過ごし、何かあったときにはすぐ受診できるようにしておきましょう。
(薬剤師 中野洋子)