チーフからのお便り
熱中症について
2022年07月04日
気象庁の発表により、6月末にもう梅雨明け宣言が出されました。梅雨のイメージである長く続く雨の日は・・・数日しかありませんでしたよね・・・雨も大変ですが、長靴を履いてレインコートを着て傘を持って歩くということも、実は子どもには大切な経験です。まぁ、それはまたいつかの雨の日のお楽しみにおいておきましょう!
そして梅雨明けの次に気象庁と環境省から出されたのは「熱中症警戒アラート」というものです。これは、気温と湿度と日差しなどから熱中症の危険性を示す指標だそうです。
そこで、熱中症について兵庫県小児科医会のページに挙げられている内容を見つけました。
熱中症とは、「高温の環境のもとで、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能が破たんして発症する障害の総称」です。
普段から汗をかく習慣がないと、いざ暑くなってからも汗をあまりかけないために体温が下がらず、 しかも、塩分が多量に体外に出てしまい熱中症にかかりやすくなります。
乳幼児は熱中症になりやすいと言われています。その理由として、体温調節能が未熟、体表面積が大きく熱しやすく冷めやすい、遊びに夢中になったりして自分から水分を飲む意思表示をあまりしない、身長が低いため地面からの熱で大人より暑い環境にいるなどが挙げられます。
対処法は、涼しい場所への避難、足を高く上げて横にする、脱衣と冷却(水をかけてあおぐなど)、水分・塩分補給です。それでも改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
熱中症は、こまめな水分補給、室内や車内に放置しない、室温を適正にすることなどで予防できる疾患です。暑くなる前から、十分に運動をして汗をかく習慣を身につけておくことも大切です。暑さに順応しやすくなり、塩分の比較的少ないさらっとした良い汗がたくさん出るので熱中症の予防につながります。
驚いたのは、普段から汗をかくこともさせておかなければならないということです。汗をかいたらかわいそう、あせもができたらどうしようと思いがちですが、自ら体温調整ができるように育てることが大切なのだと知りました。
熱中症には十分気をつけて、大人も子どもも元気に夏に向かっていきましょう!
(特定非営利活動法人 やんちゃんこ
代表理事 濱田 英世)